シトロエンの事件簿

未解決事件を推理します。特に世田谷一家殺害事件に注力しています。

世田谷一家殺害事件 関連情報(1) 警視庁捜査一課

今回は事件の捜査に当たる警視庁の人事についてです。2015年10月現在の捜査1課長は釣宏志氏です。捜査1課長に就任されてまだ半年程度ですが,今年は事件から15年の節目の年。

今は故宮澤良行さんや宙の会のご尽力で殺人事件における時効が撤廃されていますが,2000年当時の制度であれば今年,時効を迎え,犯人に永久的に逃げ切られる恐れがありました。時効が無くなったとは言え,警視庁捜査1課の皆様には,15周忌を迎える2015年12月30日までに何としても犯人像に近づいていただきたいと願います。

 

世田谷一課殺害事件では,遺留品に頼りすぎて目撃情報を軽視する初動ミスや,近隣住民の指紋をねつ造した手抜き捜査など,宮澤さん一家にとっては不幸が重なり,今日まで事件が混沌とした状態が続いています。「新たな技術や捜査手法を見いだし、果敢に挑戦したい」(釣宏志氏)を是非実践していただきたいです。

 

2015.2.14 20:28更新
【きょうの人】
16日に警視庁捜査1課長に就任 釣宏志(つり・ひろし)さん(55) 異色経歴生かし「課員まとめる」

 

29年の警察官人生で初めて経験する捜査1課。約400人を束ね、殺人や強盗など凶悪事件の捜査のかじ取り役を担う。だが、「今までさまざまな分野で仕事を経験した。それを生かして課員をまとめ上げたい」と自信をのぞかせる。

 警視庁の門をたたく前、大手スーパー、ダイエーに約3年間勤めた。「創意工夫をしないとライバル社に負けてしまう」という環境で、常に変化を求められた。モットーの1つは「改善」。警視庁に入庁後も、有益と判断すれば新しい施策も積極的に取り入れた。

 前任の鑑識課長時代、犬の写真が入った警察犬の名刺を作成した。裏面には「NO危険ドラッグ」などの防犯メッセージを記載。警察犬に本業の捜査だけでなく、広報活動にも貢献してもらおうという部下のアイデアを採用したもので、子供を中心に盛況を得た。

  事件の早期解決に向け、連携の大切さも身に染みて感じている。目白署長時代の平成23年9月に発生した強盗殺人事件では、約1週間後に犯人逮捕にこぎつけ た。「捜査支援分析センターは防犯カメラの分析、鑑識課は指紋の採取。それぞれが連携して短期間に事件解決に至った。住民の安心を得るには、こうした捜査 が必要だと再認識した」。

 首都東京の凶悪犯罪を扱う警視庁捜査1課は、世田谷一家殺害など重要未解決事件を多く抱える。求められるのは犯 人逮捕という結果のみだ。責任は重い。「新たな技術や捜査手法を見いだし、果敢に挑戦したい」。「サラリーマン経験」「捜査1課在籍なし」という異色の経 歴を持つ新捜査1課長に、気負いはない。(中村翔樹)

 

世田谷一家殺害、警視庁が冊子作製 情報提供を呼びかけ
2015年9月15日17時13分


 東京都世田谷区の会社員一家4人が自宅で殺害された事件が12月で15年を迎えるのを前に、警視庁は15日、これまでの捜査の経緯をまとめた冊子を公表した。現場に残された衣類などの販売ルートを細かく紹介し、ホームページにも掲載して情報提供を求める。

 事件は2000年12月31日午前に発覚。前日深夜からの間に会社員宮澤みきおさん(当時44)方で、宮澤さんと妻(同41)、長女(同8)、長男(同6)の4人が殺害された。現場には、犯人のものとみられる衣服や包丁などが残っていたほか、4人とは別にA型の男の血液が見つかった。

 冊子では、現場にあった犯人のものとみられるジャンパーや帽子などと同じ型の写真を掲載。サイズや価格、販売店舗などを細かく紹介した。このうちトレーナーは130枚だけ販売されており、購入者の情報が有力な手がかりになるとして14都道府県の販売店舗計41店舗を新たに公開した。

 また、当時を思い起こしてもらうため、犯行時間帯の前後の新聞テレビ欄を掲載。その年にあった国内の事件、流行曲や話題の映画なども紹介した。20万部を作製し、都内の警察署などで活用する。

 ホームページでは日本語版のほか、英語、中国語、韓国語でも紹介。有力な情報には上限2千万円の懸賞金が支払われる。釣宏志・捜査1課長は「どんなささいな情報でもいいので寄せて欲しい」と話す。連絡は成城署捜査本部(03・3482・0110)へ。